フィリピン留学では、現地に着いてから現金で払うお金があり、カードだけでは過ごせません。このページでは、現地でお金が要る場面、両替のしかた、ATMやクレジットカード・デビットカードの使い分け、盗難やなくしたときへの備えをまとめました。
現地でお金が要る場面
着いてすぐ学校に払う費用
航空券や海外旅行保険、学費・寮費は日本で先に払いますが、それとは別に、多くの学校では到着してすぐに、現地の費用をまとめて払います。SSP(勉強するための許可証)、ビザの延長、外国人登録証(ACR I-Card)、教材費、電気代や水道代、寮の保証金などです。これらは現金で払うのが原則で、クレジットカードでは払えないことが一般的です(一部を日本で先に払える学校もあります)。
額は学校と留学の期間によって変わります。申し込みのときにお渡しする見積もりに、現地で払う費用も含めてお出しするので、その額を現金で用意してください。費用の全体の目安は「フィリピン留学の費用の目安」にまとめています。
生活のお小遣い
お小遣いの額は、現地でどう過ごすかによって、人によって大きく違います。平日の外出が禁止されているスパルタ式の学校で、週末も勉強して過ごす方は少なくて済みます。反対に、週末ごとに海や島へ出かけたり、外食が多かったりすると、その分増えます。
食費も、学校の食事がどこまで学費に含まれているかで変わります。土日も3食付く学校、土日は食事の回数が減る学校、食事が付かない学校があります。寮の食事で十分だったという方も多い一方、口に合わずに外食が増える方もいます。学校の食事については「語学学校の食事」をご覧ください。
現地で買う日用品と、予備のお金
シャンプーや洗剤など、日本から持って行かずに現地で買うものの代金も、現金で用意しておきます。カードが使えない店があるうえ、カードで使える額は、困ったときのためにできるだけ残しておきたいからです。このほか、現地で買い足す教材や、急に必要になったものを買うための予備のお金も見込んでおきましょう。何を現地で買えるかは「フィリピン留学の持ち物」にまとめています。
現金の持って行き方と両替
現金は日本円を持って行き、フィリピンで現地のお金に替えるのが一般的です。日本で替えるより、フィリピンで替えるほうがレートがよいからです。両替のしかたは、次の順番がおすすめです。
- フィリピンの空港で、当面の分だけ替えるタクシー代と、学校に着いてから数日の生活に使う分だけを、空港で替えます。学校の迎えがある方は、少しで足ります。
- 残りは学校の近くのモールで替える入学した日にオリエンテーションがあり、両替所へ案内する学校が多くあります。両替所によってレートが違うので、いくつか比べてから替えましょう。レートのよい両替所は、学校のスタッフや先に留学している学生に聞くのが確実です。
- 一度にたくさん替えない手元に置く現金を増やしすぎないよう、必要な分を少しずつ替えます。
現金はATMから引き出す手数料がかからないのがよいところですが、なくしたり盗まれたりしたときに戻ってこないのが難点です。決まった額を超える現金をフィリピンに持ち込むときは、入国のときに申告が必要です。留学で持って行く額で当てはまることはまずありませんが、まとまった額を持って行く方は確かめておきましょう。
カードの種類と使い分け
フィリピンは日本よりカードが使えない店が多く、現金を持たずにカードだけで行くのはやめましょう。一方で、全部を現金で持って行く必要もありません。現金を中心に、カードを組み合わせて持って行くのが安心です。
| 持って行き方 | 向いている使い方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 現金 | 学校に払う現地の費用、毎日の買い物や外食 | なくすと戻らない。持ち歩く額を少なくする |
| クレジットカード | ホテルや大きな店での支払い、困ったときに現地のお金を引き出す | 使いすぎ。ATMでの引き出し(キャッシング)は借り入れになる |
| デビットカード | 現地のATMで、必要な分を自分の口座から引き出す | 口座の残高までしか使えないので、計画的に |
| プリペイド式のカード | 先に入れておいた分だけを使う | 入れた額を使い切ると使えない |
クレジットカード
海外のATMで現地のお金を引き出せる機能(キャッシング)が付いたカードを持って行きましょう。カードの裏に「PLUS」や「Cirrus」のマークがあれば、海外のATMで使えます。磁気の不具合などで1枚が使えなくなることもあるので、VisaとMastercardのように、種類の違うカードを2枚以上持って行くのが理想です。使いすぎが心配な方は、使える額の上限を低めに決めておくとよいでしょう。カードの情報を読み取られる被害もあるので、ふだんの買い物は現金で済ませ、カードはいざというときのために持っておく、という方も多くいます。
キャッシングは、カード会社からお金を借りることです。返すまでの日数の分だけ利息がかかるので、帰国後の引き落としを待たずに、カード会社の繰り上げ返済(インターネットや電話で申し込めます)で早めに返すと安く済みます。返した時間によっては、その日の分の利息があとから残ることがあるので、返し終えたら次の営業日にもう一度確かめましょう。
デビットカードとプリペイド式のカード
デビットカードは、使ったその場で銀行口座から引き落とされるカードで、残高より多くは使えないので使いすぎの心配がありません。VisaやJCBのデビットカードなら、現地のATMから現金を引き出せます。プリペイド式のカードは、先にお金を入れておき、その分だけを使うカードで、銀行口座とはつながっていないので、なくしても口座のお金を引き出される心配がありません。予備のカードが付いているものなら、2枚を分けて持てます。以前よく使われていた国際キャッシュカードは、取り扱いをやめた銀行が多いので、今はデビットカードを考えるのがおすすめです。
出発前にカード会社に確かめること
- 海外で使える設定になっているか(フィリピンへ行くことを伝えておくと安心です)
- 暗証番号を覚えているか(忘れていると、現地のATMで引き出せません)
- 海外のATMで引き出せるか、そのときの手数料はどうなっているか
- 使える額の上限
- なくしたり盗まれたりしたときの連絡先(カードとは別の場所に控えておきます)
- 付いている海外旅行保険の条件(航空券などをそのカードで払うことが条件の場合があります)
1枚のカードに頼りきらないことも大切です。カード会社から確認を求められて、キャッシングが一時的に使えなくなることもあります。留学の期間が長い方や、使うお金が多くなりそうな方ほど、カードの種類を増やしておきましょう。
盗難やなくしたときへの備え
財布を落とす、スリにあう、バッグをひったくられる、といったことは、確率は低くても日本にいるときより起こりやすくなります。大事なのは、お金を1か所にまとめず、何かあっても全部を失わないようにしておくことです。
- 現金は2〜3か所に分ける:財布、別のバッグ(本に挟むなど)、鍵をかけたスーツケースのように分けて持ちます。現金とカードも別々にします。
- 寮では金庫を使う:部屋に金庫やロッカーがある学校が多いので、使わない現金やカード、パスポートはそこに入れます。
- 外出のときは必要な分だけ:その日に使う分だけを小さな財布に入れます。支払いのときは、財布の中が周りから見えないようにしましょう。
- ATMで引き出したら、寄り道をしない:お金をおろしたら、すぐにタクシーなどで帰りましょう。夜の一人歩きや、人通りの少ない道は避けます。
- カードを盗まれたら、すぐに止める:カード会社に連絡して止めてもらいます。インターネットで手続きできるカード会社もあります。
- 警察の書類をもらう:海外旅行保険で補償を受けるときに、警察が出す書類が必要になります。英語のやり取りが心配なときは、学校のスタッフに付き添いを頼みましょう。
- お金の貸し借りをしない:留学生どうしでも、貸し借りでトラブルになったときは、自分たちで解決することになります。
スリの手口や、気をつけたい場所については、次のページでくわしくまとめています。
現地で払う費用の額は、相談でお伝えします
現地で学校に払う費用は、学校と期間によって違い、決まりも変わることがあります。無料相談では、行きたい学校と期間に合わせて、現金でどのくらい用意すればよいか、カードをどう組み合わせればよいかを具体的にお伝えします。
