帰国
最終日は日本への帰国のみでした。しかしこの飛行機への搭乗までが一番大変だった気がします。まず、深夜1時30分のバスに乗るために事前に購入しておいたJOYバスのチケットを手にバスの乗車口まで向かいます。バスに向かって泣きながら別れを惜しんでいる方も居てこちらまで泣きそうになりました。ここまでは日本人マネージャーの金子さんについてきて貰いました。本当に金子さんには何から何までお世話になり、感謝しています。日本人留学生が私の居たときは私しかいなかったので本当にお世話になりっぱなしでした。
乗車する人の多くは留学生ばかりで韓国人の方が多かったです。乗車する前に、何かフィリピンっぽい食べ物に挑戦しようと、謎のパンを購入しましたが甘すぎてびっくりしました。しかし値段は20ペソと破格です。バスの中は覚悟していましたがかなりかなり寒かったです。真冬に半袖を着て歩くような感覚です(盛ったかもしれません)。でもそれ位本当に寒いので厚着で乗車することが絶対です。一枚膝掛けを貰えたので全身に巻き付けて寝ました。
バスは五時間弱で到着しましたが途中15分ほど止まり運転手が消えました。夜中の山林だったので怖くなり、搭乗員の女性に「なにかあったの?」と聞くと「大丈夫。心配しないで」とだけ言われ余計に怖くなりましたが第3ターミナルに無事につきました。問題はここからです。事前に田中さんに第3ターミナルから第2ターミナルへの移動方法を教えて貰ってその通りに進みますがTerminal Transferの看板が見当たりません。超心配性で方向音痴の私は「これはやばい。乗り遅れたら洒落にならない」と思い、その場にいた警備員や職員や本当に様々な人に聞きまくり、最後には一緒についてきて貰いました。
しかしそこは田中さんに教えて貰った写真の場所ではなく、セブパシフィックとフィリピン航空だけのシャトルバスセンターでした。カウンターでEチケットを見せ名前を控えて貰い「座っててね」と言われますが緊張が止まりません。そばにいた職員にも何度も聞きまくり、最後には笑いながら「大丈夫だから!君の飛行機の時刻には間に合うから!名前呼ばれるから!待っててね!」と言われ、韓国人カップルにも「名前が呼ばれるから座っててね!」と言われ本当に色んな人にお世話になりました。
私は普段から分からない時は全然知らない人にも聞きまくる性格だったので、ある意味よかったです。そして無事移動し、飛行機にも乗れ、福岡空港に着きました。空港内間の移動は本当に大変でしたが(私だけ?)つたない英語でも伝えようとする気持ちがあれば伝わると感じた出来事でした。
自分の将来と今後の課題
私は今大学3年生です。来年は留学の為休学する予定で、実質就活をするのが再来年にはなりますが、今回の留学でかなり視野が広がりました。元々海外や飛行機関連が好きで、将来は国際的な仕事に就きたいなと思っており、日本駐在の航空系の事務職を目指していました。しかし海外で生活し英語を使いながら仕事をしている金子さんのお話を聞いていると、それまで自分の考えていた計画の視野がかなり狭かったなと思いました。
また、中国人で日本語がペラペラのお姉さんと話していても、私はまだあまりに世界情勢の無知さや、海外で暮らすという環境を甘くみていたと感じました。留学すれば英語は勝手にうまくなる!なんて事はないと思うし、同じ国でまとまり母国語で話して授業だけ英語なんていうのも英語力の向上には繋がらないなと実感しました。
また、休みの日もどこかに出かけて英語を話したりし、生の生きた英語を使うことはかなり大切さだと気づきました。留学時、私は韓国人の同じ年の子と2人部屋で、私は少しだけ韓国語も分かるのですが、もちろん会話は英語で、お互い本当に意思疎通に苦労しました。どうしても伝わらない時は英語の翻訳機を使い、それでも伝わらない時だけ韓国語を使いました。日本語で伝えることのできないもどかしさ、それ以上に英語が話せない悔しさからもっと勉強しないと来年から本当に困るし、楽しめないなと感じることができました。困るというより、楽しめないなと強く感じるのが、自分の意思が伝わなかったり、話し掛けてくれても簡単な返事しかできないと、相手は「またこの人と話したいなー、仲良くなりたいなー」とか思わないと思います。
これは日本語でもそうですが、、。私はたったの1週間の留学で、英語の知識ももちろんですが、課題を本当に多く見つけ出せました。本当に視野が広がりました。とても有意義で楽しく、現実を知ることができました。そしてこの留学を機にこれまで以上に勉強せねばならないと強く感じました。今回こんな貴重な経験をさせて貰った田中さん、現地の金子さん、学校で知り合ったみなさんに感謝しています。ありがとうございました。