申し込みから出発までの準備の流れ

フィリピン留学の準備は、出発の半年〜3か月前に始めるのが目安です。このページでは、学校を選んで申し込むところから、書類と航空券、出発直前の登録と荷造り、現地での手続きと帰国の準備までを、時期の順にまとめました。準備の全体を短く知りたい方は「フィリピン留学の準備と安全」をご覧ください。
出発までに、いつ何をすればいいか(時期ごとの一覧)
準備は5つの時期に分かれます。時期ごとに済ませておきたいことを、チェックリストにしました。
出発の半年〜3か月前:学校を決めて申し込む
人気の学校の1人部屋や、春休み・夏休みの時期は早く埋まります。
- 留学の時期と期間を決める
- 地域と学校を選ぶ
- 空き部屋と見積もりを確かめる
- 申し込んで、学校の部屋を確保する
出発の3か月前〜1か月前:書類・支払い・航空券の準備
申し込みが済んだら、書類とお金の準備を進めます。
- パスポートの有効期間を確かめる
- 学校の費用を払う
- 現地で払う費用を、見積もりで確かめる
- 部屋が確保できてから、航空券を買う
出発の1か月前〜1週間前:保険・お金・スマホ・英語の準備
日本にいるうちにしかできない手続きを済ませます。
- 海外旅行保険に入る
- 役所の手続きと、歯の治療を済ませる
- カードが海外で使えるかと、暗証番号を確かめる
- eSIMを用意し、配車アプリのGrabを登録する
- 中学校で習う英文法と単語を見直す
出発の3日前〜前日:eTravelの登録と荷造りの仕上げ
直前にしかできない登録と、持ち物の最後の確認をします。
- eTravelを登録し、QRコードをスマホに保存する
- 必ず持って行くものをそろえる
現地に着いてから帰国まで:学校での手続きと帰りの準備
現地での手続きは、学校のスタッフが案内してくれます。
- パスポートを預け、SSPとビザの延長の手続きを任せる
- 現地で払う費用を、学校のオフィスで払う
- 6か月以上滞在した方は、帰国の前に出国の許可証(ECC)を取る
出発の半年〜3か月前:学校を決めて申し込む
日程と期間を決める
フィリピンの語学学校は、日曜日に寮に入り、土曜日に寮を出るのが基本で、期間は最短1週間から1週間単位で決められます。学生の方は春休みや夏休み、社会人の方は連休など、まとまった休みに合わせて決めましょう。
期間によって、現地の手続きが変わります。滞在が30日を超える5週間以上の留学では、現地でビザの延長が必要になります。手続きは学校が代わりに行うので、期間は勉強したい長さで決めてかまいません。
地域と学校を選ぶ
主な地域はセブ島・バギオ・クラークの3つで、地域によって勉強の環境も週末の過ごし方も変わります。
- セブ島:語学学校がとても多く、海や観光地も近い地域です。勉強のあいまに出かけたい方に向いています。
- バギオ:標高およそ1,500mの山の上にある、涼しい学園都市です。朝から晩まで勉強に集中したい方に向いています。
- クラーク:欧米出身の講師が多い学校が集まる街です。広い敷地で、ゆったり学びたい方に向いています。
地域を決めたら、スパルタ式の学校、TOEICやIELTSの対策ができる学校、親子で留学できる学校など、目的に合う学校を選びます。地域ごとの違いは「フィリピン留学の学校と地域の選び方」に、目的ごとの学校は「目的別の留学・学校案内」にまとめています。
空き部屋と見積もりを確かめる
行きたい学校の候補が決まったら、希望の期間に部屋が空いているかを確かめ、見積もりを出します。1人部屋などの人気の部屋から埋まり、1人部屋は半年前に埋まることもあります。
- 希望を伝える:学校・期間・部屋の種類の希望をお知らせください。決まっていなければ、相談しながら一緒に決めます。
- 学校に空きを確かめる:私たちから学校に直接連絡して、部屋の空きを確かめます。
- 見積もりを出す:現地に着いてから学校で払う費用も含めて、見積もりをお出しします。
空き部屋の確認と見積もりは無料です。確かめたからといって、申し込む必要はありません。
申し込む時期の目安
- 出発の7か月以上前:人気の学校の1人部屋も取りやすい時期です。
- 出発の4〜6か月前:多くの方が申し込む、一般的な時期です。
- 出発の1〜3か月前:部屋の空き次第です。希望の学校や部屋が埋まっていることもあります。
1人部屋を希望する方は、この目安より2か月ほど早めに考えておくと安心です。出発の前にビザを申請しなくてよいので、部屋が空いていれば、申し込みから2〜3週間後に出発することもできます。
申し込む
- 申し込みのフォームを送る:学校・期間・部屋の種類が決まったら、申し込みのフォームを送っていただきます。
- 学校に部屋を確保する:いただいた内容で、私たちから学校に連絡して部屋を確保します。
- 請求書と準備の案内が届く:部屋が確保できたら、請求書と、出発までの準備の案内をお送りします。
出発の3か月前〜:パスポート・支払い・航空券の準備
パスポートを確かめる
- 有効期間が「滞在する期間+6か月以上」残っているか(足りなければ更新します)
- 持っていない方は、発行までに1週間〜10日ほどかかるので、早めに申請する
- 名前のローマ字のつづりを確かめる(航空券の予約やeTravelの登録で、同じつづりを入力します)
学校の費用と、現地で払う費用
入学金・授業料・寮費・食費などの学校の費用は、請求書に沿って出発の前に払うのが一般的です。これとは別に、現地に着いてから学校で払う費用があり、額は留学の期間や部屋での電気の使い方、教科書の冊数によって変わります。現地で払う費用は、次のものです。
- SSP(特別就学許可証):フィリピンで勉強するための許可です。すべての留学生に必要です。
- ビザの延長:滞在が30日を超える方に必要な手続きです。
- 外国人登録証(ACR I-Card):滞在が長くなる方が、2回目のビザの延長のときに作ります。
- 寮の保証金:寮に入るときに、学校に預けるお金です。
- 電気代・教材費:部屋での電気の使い方や、使う教科書の冊数によって変わります。
現地の費用は、現金で払うのが原則です。見積もりに目安を含めてお出しするので、その額を現金で用意してください。費用の全体の目安は「フィリピン留学の費用の目安」にまとめています。
ビザとSSPの手続きを知っておく
日本のパスポートなら出発前にビザを申請する必要はなく、入国すると30日間滞在できます。それより長く滞在するためのビザの延長と、期間にかかわらず全員に必要なSSPは、現地に着いてから学校が代わりに手続きします。くわしくは「フィリピンのビザの延長」をご覧ください。
15歳未満のお子さんが、親と一緒でなく入国するときだけは、出発前に在日フィリピン大使館での手続き(WEG)が必要です。祖父母など、親以外の大人と行く場合も当てはまり、書類をそろえるのに時間がかかるので、早めにご相談ください。
航空券を買う
航空券は、学校の部屋が確保できてから買います。航空券の決まりはよく変わるので、買う前に一度ご相談ください。
- 往復の航空券か、フィリピンから別の国へ出る便の航空券か(片道だけでは、日本の空港で搭乗を断られることがあります)
- 30日より長く滞在する方は、帰る日を変えやすい航空券か
- 名前のつづりが、パスポートと1文字も違わないか
- フィリピンに着く時間が、学校の送迎の時間に合っているか
熊本から出発するとき 熊本限定
熊本からは、福岡空港の国際線を使うか、国内線で成田空港や関西空港などへ移動して国際線に乗り継ぎます。日本からセブ島やマニラへは、直行便で4〜5時間半ほどです。

2016〜2017年にバギオのBECIへ留学した熊本の学生は、福岡空港からマニラの空港まで約4時間5分で着いたと書いています。使いやすい空港や便は、時期や学校の場所によって変わるので、相談のときに一緒に確かめましょう。
出発の1か月前〜直前:保険・eTravel・お金・荷造り
海外旅行保険に入る
現地での病気やけが、盗難に備えて、海外旅行保険には必ず入ります。保険には、クレジットカードに付いている保険と、保険会社の海外旅行保険があります。
- クレジットカードに付いている保険:別に保険料を払わずに使えます。ただし、航空券などをそのカードで払うことが、使う条件になっている場合があります。
- 保険会社の海外旅行保険:補償が手厚く、窓口でお金を払わずに受診できる病院が多くあります。3か月以上の長い留学では、こちらがすすめられます。
選び方は「海外旅行保険の選び方」にまとめています。
eTravel(フィリピン入国の登録)をする
eTravelは、0歳の赤ちゃんも含めて入国する全員が、出発の前にオンラインで済ませる登録です。フィリピンに着く72時間前から登録でき、かかる時間は10分ほどです。
- 公式サイト(etravel.gov.ph)で登録する(費用はかかりません。お金を求めるサイトは偽物です)
- 登録のあとに出るQRコードは、画面を撮ってスマホに保存する
- QRコードは、日本の空港のチェックインとフィリピンの入国のときに見せる
入力のしかたは「eTravel(フィリピン入国の登録)のしかた」で、画面の英語の意味と一緒に説明しています。
役所の手続きと健康の準備
- 1年以上滞在する方は、海外への転出届が必要かどうかを、お住まいの市区町村で確かめる
- 歯の治療は日本で済ませておく(フィリピンでは日本の健康保険が使えず、高くなりやすいため)
- 長く滞在する方は、A型肝炎や破傷風などの予防接種を考えておく(必ずではありません)
お金とカードの準備
現地で学校に払う費用のように、フィリピンでは現金が必要な場面がまだ多くあります。日本円を現金で持ち、海外で使えるカードと組み合わせて持って行きましょう。
- 海外のATMで現地のお金を引き出せるカードを、2枚以上持って行く(1枚が使えなくなったときのため)
- 海外で使える設定になっているかと、暗証番号を、カード会社に確かめておく
両替のしかたやカードの使い分けは「現金とお金の持って行き方」にまとめています。
スマホと配車アプリの準備
短い期間の留学なら、SIMカードを差し替えずに、着いてすぐつながるeSIMが便利です。現地のSIMカードは空港やショッピングモールで買えますが、買ったあとに個人情報を登録する手続きが要ります。
配車アプリのGrabは、日本にいるうちにアプリを入れて、登録まで済ませておきましょう。登録のときに携帯電話に届く確認の番号は、現地では受け取れないことがあります。
英語の予習をする
中学校で習う英文法と基本の単語を見直しておくと、現地のマンツーマンの授業を、話す練習に多く使えます。出発の1か月前からはオンライン英会話で、英語を口に出すことにも慣れておきましょう。くわしくは「英語が初めての方のフィリピン留学」をご覧ください。
荷造りをする
日用品や服は、学校の近くのショッピングモールで買えます。日本から必ず持って行くのは、次のものです。
- パスポート(顔写真のページのコピーも、別に持っておく)
- 航空券の控え(Eチケット)と、eTravelのQRコード
- 学校の入学の許可証(入国審査で見せるよう求められることがあります)
- 海外旅行保険の書類と連絡先
- 現金と海外で使えるカード、飲み慣れた薬
帰りは教科書やおみやげで荷物が重くなるので、行きは預ける荷物の重さの上限から5kgほど余裕を残しておきましょう。くわしくは「フィリピン留学の持ち物」をご覧ください。
準備でよくある5つの失敗と、その防ぎ方
これまでご相談をいただいた方の準備で、よくあるつまずきを5つ挙げます。どれも、知っておくだけで防げるものです。
失敗1 航空券の名前のつづりが、パスポートと違っていた
ご自分で航空券を予約するとき、つづりが1文字でも違うと、当日飛行機に乗れません。
防ぎ方:予約を確定する前に、パスポートを開いて1文字ずつ確かめます。
失敗2 学校の部屋が決まる前に、航空券を買ってしまった
安い航空券を先に買ったあとで、希望の学校の部屋が満室だったという例があります。
防ぎ方:航空券は、学校の部屋の確保が済んでから買います。
失敗3 eTravelの登録を忘れて、空港で慌てた
空港のカウンターで登録していないことに気づき、慣れない英語の入力に焦って、出発の時間ぎりぎりになる方がいます。
防ぎ方:フィリピンに着く72時間前から登録できるので、家で落ち着いて済ませておきます。
失敗4 Grabの登録を、現地でしようとした
現地では確認の番号が携帯電話に届かず、登録できないことがよくあります。
防ぎ方:日本にいるうちに、アプリを入れて登録まで済ませます。
失敗5 カードが現地で使えなかった・暗証番号を忘れていた
海外での利用が止められていたり、暗証番号を忘れてATMでお金を引き出せなかったりすることがあります。
防ぎ方:出発前にカード会社へフィリピンに行くことを伝え、暗証番号も確かめておきます。
現地に着いてから・帰国の前にすること
空港に着いた日

2016〜2017年にセブ島の3D Academyへ留学した熊本の学生レポーターは、現地時間の23時にセブに着き、学校に着いたのは午前1時ごろでした。夜遅くに着く便でも迎えに来てくれる学校は多くありますが、送迎があるかどうかや迎えの時間は学校ごとに違うので、航空券を選ぶ前に確かめておきましょう。
学校での手続き
到着後のオリエンテーションで、学校の決まりや生活の説明を受けます。パスポートを学校に預けると、SSPやビザの延長はスタッフが代わりに手続きするので、英語の書類を書く必要はありません。手続きに使う証明写真(2×2インチ・約5cm×5cm)は、5〜6枚あると安心です。
滞在の長さによって、現地で必要になる手続きは次のように変わります。
- 4週間まで:SSPだけです(ビザの延長は要りません)。
- 5週間以上(30日を超える):SSPとビザの延長です。1回目の延長では、本人も入国管理局へ行って指紋と顔写真を登録します。
- 入国から60日以上:2回目のビザの延長と、外国人登録証(ACR I-Card)が加わります。
- 6か月以上:帰国の前に、出国の許可証(ECC)を取ります。
留学の途中で旅行や一時帰国のためにフィリピンを出ると、延長したビザが使えなくなり、手続きをやり直すことになります。旅行や一時帰国を考えている方は、日程を決める前にご相談ください。
帰国の前と、日本に着いたとき
- 6か月以上滞在した方は、出国の許可証(ECC)を取る(ないと空港で搭乗を断られるので、出国の1か月前〜3日前までに学校のスタッフに相談します)
- 帰りの荷物が重くなりそうなら、預ける荷物の枠を前もって買い足す(空港で追加の料金を払うより安く済みます)
- 日本の税関の申告は、Visit Japan Webで着く前に登録しておくと、空港を通るのがスムーズです
現地で体調を崩したときや、盗難にあったときの対応は「フィリピン留学の準備と安全」にまとめています。
準備の流れについてのよくある質問
準備は、出発の何か月前から始めればいいですか?
出発の半年〜3か月前が目安です。人気の学校の1人部屋や、春休み・夏休みの時期は早く埋まるので、行きたい学校や時期が決まっている方ほど早めに動き始めましょう。
申し込みから最短で、どのくらいで出発できますか?
部屋が空いていれば、申し込みから2〜3週間後に出発することもできます。ただし、直前の申し込みは空き次第で、希望の学校や部屋を選べないことがあります。
申し込んだあとで、出発の日や期間を変えられますか?
変更をご希望のときは、まずご連絡ください。学校の部屋の空きや学校の決まりによっては変えられないことや、追加の費用がかかることがあります。変更と取り消しの決まりは、申し込みの前にご説明します。
何から始めればいいか分からない段階でも、相談できますか?
大丈夫です。無料相談では、出発したい時期から逆算して、いつまでに何をすればよいかを一緒に整理します。相談はオンライン(Google Meet)・LINE・電話でお受けしていて、熊本でも、月に1週間ほど開く相談会でお会いして相談できます(予約制)。
