フィリピン留学の基本

フィリピン留学は、マンツーマンの授業を中心に、寮と食事が付いた環境で英語を集中して学ぶ留学です。このページでは、これからフィリピン留学を考える熊本の方に向けて、留学のしくみと主な留学地域、良い点と気をつけたい点を、初めての方にも分かるようにまとめました。
フィリピン留学はどんな留学? 授業・生活・期間のしくみ
フィリピン留学は、現地の語学学校の寮に住み、平日は朝から夕方まで英語の授業を受ける留学です。授業・生活・期間について、まず知っておきたい6つのしくみをまとめました。
英語が公用語の国で学ぶ
フィリピンでは英語が公用語のひとつで、学校の授業や仕事の場でも英語が広く使われています。語学学校の講師も、英語で教育を受けてきた人たちです。
授業はマンツーマンが中心
講師と1対1で学ぶマンツーマンの授業が中心で、少人数のグループの授業を組み合わせる学校もあります。グループの授業も、同じくらいのレベルの人どうしで組まれます。
英語を話せるようになるには、留学の期間の長さだけでなく、実際に英語で話した時間の長さが大切です。大人数のクラスでは1人が話せる時間は短くなりますが、マンツーマンなら授業のあいだずっと講師と話し、分からないところをその場で質問できます。
平日は朝から夕方まで授業
授業は月曜日から金曜日までで、1日7コマほど受ける学校が多くあります。土日とフィリピンの祝日は、授業がお休みです。
寮に住み、食事も学校でとる
多くの学校は敷地の中か近くに寮があり、平日は朝・昼・夕の3食が出ます。洗濯や部屋の掃除のサービスもあり、生活の準備に時間を取られません。
講師は英語を学んで身につけた人
フィリピン人の講師は、日本人と同じように英語を第二言語として身につけてきました。英語を学ぶ人がどこでつまずくかを分かったうえで教えてくれます。
日本から近く、1週間から行ける
日本との時差は1時間で、直行便なら4〜5時間半ほどで着きます。多くの学校は1週間単位で申し込めるので、休みを使った短い留学もできます。
1日の流れ(ある学校の平日の例)
次は、マンツーマンの授業とグループの授業を組み合わせたコースの、平日の時間割の例です(この例では、授業は1コマ50分です)。授業の数や時間割は、学校とコースによって違います。
- 7:00 朝食
- 8:00 マンツーマンの授業を2コマ(文法・スピーキング)
- 10:00 グループの授業(テーマを決めて話す会話の授業)
- 11:00 空き時間(自習などに使えます)
- 12:00 昼食
- 13:00 グループの授業(ニュース番組の聞き取り)
- 14:00 マンツーマンの授業(語彙を増やす)
- 15:00 グループの授業(発音の矯正)
- 16:00 マンツーマンの授業(ライティング)
- 17:00 空き時間
- 18:00 夕食
- 19:00 自由時間(外出できる学校では、門限まで外出できます)
平日の門限は22時ごろの学校が多く、スパルタの学校では、外出は週末だけという学校もあります。授業と週末の過ごし方の写真は「フィリピン留学1日の流れ(時間割)」でご覧いただけます。
学校の決まりは、大きく3つのタイプに分かれます
フィリピンの語学学校は、平日の外出や自習の決まりの厳しさで、大きく3つのタイプに分かれます。どのタイプを選ぶかで、毎日の過ごし方が大きく変わります。
| タイプ | 主な決まり | 向いている方 |
|---|---|---|
| スパルタ | 平日は外出できない、夜の自習の時間が決まっている、校内では英語しか使えない、といった厳しい決まりがあります。 | 短い期間で、しっかり勉強したい方 |
| セミスパルタ | 平日も門限までは外出できるなど、ほどよい決まりがあります。多くの学校がこの形です。 | 英語が初めてでも、規則正しく集中して学びたい方 |
| ノンスパルタ | 門限や決められた自習がゆるやかで、自分のペースで暮らせます。 | 自分で勉強の時間を守れる方、休暇も兼ねて行きたい方 |
寮の部屋と食事
宿泊はホームステイではなく、学校の寮が基本です。部屋は1人部屋から、数人で使う相部屋(多い学校では6人部屋)まであり、ホテルに泊まる形の学校もあります。1人部屋は数が少なく早く埋まりやすいので、希望する方は早めに申し込むと安心です。

食事は、好きな料理を自分で取るビュッフェの形の学校が多くあります。韓国の会社が経営する学校は韓国料理が中心、日本の会社が経営する学校は日本の家庭料理に近い料理が中心になることが多く、休日も食事が出るかどうかは学校によって違います。くわしくは「語学学校の食事」でご紹介しています。
到着から帰国までの流れ
- 日曜日:現地に着いて入寮
多くの学校では、学校のスタッフが空港で出迎え、送迎の車で学校へ向かいます。バギオの学校は空港へ出迎える日が決まっているので、その日曜日に合わせて航空券を取ります。 - 月曜日:レベル分けのテストとオリエンテーション
クラスを決めるためのテストを受け、学校の決まりや生活について説明を受けます。日本人スタッフがいる学校では、日本語で説明を受けられます。 - 平日は授業、週末はお休み
月曜日から金曜日まで授業を受けます。週末は自習をしたり、観光やアクティビティに出かけたりして過ごします。 - 最後の週の土曜日:退寮して帰国
退寮は土曜日が基本です。日曜日以降の便で帰るときは、部屋に空きがあれば寮に延泊できます(料金は学校ごとに決まっています)。
主な留学地域:6つの地域の違い
フィリピン留学では、どの地域を選ぶかで、気候や街の雰囲気、学校の数、日本からの行きやすさが変わります。地域選びは学校選びと同じくらい大切で、「セブ島では集中できなかったけれど、地方の街に移ったら勉強がはかどった」という人もいます。
都市部と地方の街では、何が違う?
留学先は、セブ島やマニラのような都市部と、バギオ・クラーク・イロイロ・バコロドのような地方の街に分けられ、どちらにも良い点と気になる点があります。
| 比べること | 都市部 | 地方の街 |
|---|---|---|
| 街の様子 | 大きなショッピングモールやお店が多く、週末の買い物や遊びに困りません。 | 買い物をする場所や夜に遊ぶ場所は少なめで、のんびり過ごせます。 |
| 物価 | タクシー代や観光地の料金が、地方より高めです。 | タクシー代や入場料などが安く、生活費を抑えやすいです。 |
| 渋滞 | 夕方や週末、雨の日はひどく混みます。 | 夕方は混みますが、都市部ほどではありません。 |
| 治安 | スリやひったくりに、特に気をつける必要があります。 | 都市部と比べると落ち着いていますが、日本と同じ感覚ではいられません。 |
週末も楽しみながら留学したい方は都市部、できるだけ勉強に集中したい方は地方の街が合いやすいと考えてください。
セブ島

語学学校がとても多く、学校の大きさや授業の方針もさまざまです。会社やショッピングモールが集まるセブ市と、空港があって海沿いにリゾートが並ぶマクタン島とでは、雰囲気が大きく違います。学校の選択肢を多く持ちたい方や、海や観光も楽しみたい方に向いています。
バギオ

ルソン島北部の、標高およそ1,500mの山の上にある、大学が多い教育の街です。年間の平均気温は20℃ほどで、マニラの空港からは車で4〜6時間かかります。暑さが苦手な方や、勉強に集中したい方に向いています。
クラーク
もとはアメリカ軍の基地があった場所で、経済特区として整えられた街です。欧米出身の講師の授業を受けられる学校が多く、マニラの空港からは車で2時間ほどです。欧米出身の講師に習いたい方に向いています。
マニラ
フィリピンの首都で、生活に便利な大都市です。紹介している2校は、どちらも大学の中にある語学学校で、大学の設備を使ったり、インターンシップに進んだりできます。
イロイロ
パナイ島にある、大学が多く集まる落ち着いた学園都市です。日本人の留学生は少なめで、日本からは、マニラかセブで国内線に乗り継いで向かいます。穏やかな環境で、英語に囲まれて過ごしたい方に向いています。
バコロド
ネグロス島にある「微笑みの街」とも呼ばれるのんびりした街で、名物の鶏の炭火焼き「チキン・イナサル」でも知られています。物価が安く、マニラかセブで国内線に乗り継いで向かいます。静かな街で、自分のペースで学びたい方に向いています。
地域の選び方と、地域ごとに治安で気をつけたいことは、次のページでくわしくご覧いただけます。
フィリピン留学の良い点と、気をつけたい点
フィリピン留学には良い点がたくさんある一方で、日本と同じようにはいかないこともあります。気をつけたい点も先に知っておけば、多くは学校と地域の選び方で小さくできます。
良い点
- 話す時間をたくさん取れる
マンツーマンの授業では、授業のあいだずっと講師と英語で話します。毎日英語を聞くうちに、聞き取る力にも自信がついてきます。 - 英語が初めてでも置いていかれない
授業は自分のレベルに合わせて進み、分からないところはその場で質問できます。日本人スタッフがいる学校が多く、困ったときは日本語で相談できます。 - 勉強に使える時間が長い
平日は朝から夕方まで授業があり、食事や洗濯、掃除は学校に任せられます。1週間ほどの短い留学でも、英語漬けの毎日を送れます。 - 費用を抑えやすい
物価や人件費が日本や欧米より低いため、授業料や寮費、現地での生活費を、欧米への語学留学より抑えやすくなります。期間ごとの目安は「費用の目安」でご覧いただけます。 - 近くて、短い休みでも行きやすい
時差は1時間で体への負担が少なく、着いた次の日から勉強に集中できます。日本のパスポートなら、30日以内の滞在は事前にビザを取る必要がありません。 - 目的に合う学校を選べる
英語が初めての方にやさしい学校、スパルタの学校、試験対策に力を入れる学校、親子で学べる学校、欧米出身の講師がいる学校など、種類が豊富です。いろいろな国の留学生と学べる学校もあります。
気をつけたい点
- 治安は日本と同じではない
都市部では、スリやひったくりがよく起きています。外でスマートフォンを出したまま歩かない、夜に一人で出歩かないなど、海外での基本の注意を守りましょう。 - 水道やトイレ、インターネットの違い
水道の水は飲めませんが、多くの学校にはウォーターサーバーがあります。シャワーの水圧が弱い、トイレットペーパーを流せないトイレがある、インターネットが遅いなど、日本との違いに慣れるまで少し時間がかかります。 - 食事が口に合わないこともある
学校によっては韓国料理が中心で、辛い味付けが多いこともあります。食事が合わないと体調や勉強にも響くので、申し込む前に食事の内容を確かめましょう。 - 学校ごとに決まりが大きく違う
門限や平日の外出、校内での飲酒などの決まりは学校によって違い、平日は外出できない学校もあります。自分に合わない決まりの学校を選ぶと、毎日がつらくなります。 - 講師の英語と教え方には差がある
フィリピン人の講師は英語が母語ではないので、英語が母語の人ならではの言い回しを学びたい方には物足りないこともあります。同じ学校の中にも、経験の長い講師と研修中の講師がいます。 - 日本語や遊びに流されやすい
日本人が多い学校では日本人どうしで固まりがちで、セブ島などは遊べる場所も多くあります。授業が多くても、復習をしなければ英語は身につきません。
気をつけたい点の多くは、学校と地域の選び方で小さくできます。たとえば、街の清潔さや治安が気になる方は落ち着いた地方の街を、英語が母語の講師に習いたい方は欧米出身の講師が多いクラークの学校を、日本語を使いたくない方は日本人が少ない学校を選ぶ、という考え方です。
フィリピン留学が合いやすい方
- 英語を話す練習を、たくさん積みたい方
- 英語が初めてで、基本から自分のレベルに合わせて学びたい方
- 春休みや夏休み、仕事の休暇を使って、短い期間で集中して学びたい方
- 欧米への留学やワーキングホリデーの前に、英語の土台をつくりたい方
- 留学の費用を、できるだけ抑えたい方
良い点と気をつけたい点、それぞれの対策は、次のページでくわしくまとめています。
熊本からフィリピン留学をするときは 熊本限定
熊本から出発するときは、福岡空港の国際線を使うか、国内線で乗り継いで、成田空港や関西空港などから国際線に乗ります。どの空港から出る便が使いやすいかは、時期や学校のある地域によって変わるので、相談のときに一緒に確かめましょう。
熊本の大学の先生や学生が、実際にフィリピンの学校で学んだときの記録もご覧ください。どちらも2016〜2017年のもので、学校の様子は当時のものです。
- 熊本の大学の英語の先生4人の感想:熊本の大学で英語を教える先生4人が、フィリピンの学校で学んで感じたことです(2017年に公開)。
- 熊本の6校の学生が書いた留学レポート:2016年11月〜2017年3月に、熊本の6校の学生が1週間ほどフィリピンの学校で学んだ記録です。
留学の相談は無料です。オンライン(Google Meet)・LINE・電話でご相談いただけるほか、熊本でも、月に1週間ほど開く熊本の相談会でお会いして相談できます(予約制)。留学の目的や期間、時期をうかがい、合いそうな地域と学校を一緒に考えます。
フィリピン留学の基本について、よくある質問
英語がまったく話せなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。マンツーマンの授業は自分のレベルに合わせて進み、グループの授業もレベルごとに分かれるので、置いていかれることはありません。
ただし、講師は日本語が分からないので、出発前に中学校で習う程度の単語と文法を見直しておくと、最初の週から授業についていきやすくなります。くわしくは「英語が初めての方のフィリピン留学」をご覧ください。
欧米への留学とは、何が違いますか?
大きな違いは授業の形です。欧米の語学学校はグループの授業が中心で、授業は午前中だけという場合も多いのに対し、フィリピンではマンツーマンの授業を朝から夕方まで受けられます。
日本から近く時差が小さいこと、寮と食事が付いていること、費用を抑えやすいことも違いです。英語が母語の人ならではの言い回しを学びたい方には欧米が合うこともあり、フィリピンで英語の土台をつくってから欧米へ移る人もいます。
留学の期間は、どのくらいがよいですか?
多くの学校は1週間単位で申し込め、休みの取りにくい社会人の方は1週間から、休学して長く学ぶ方もいます。いちばん多いのは1〜3か月で、期間が長いほど英語は伸びやすくなります。
30日を超えて滞在するときは、現地でビザの延長が必要です(手続きは学校が代わりに行います)。くわしくは「フィリピンのビザの延長」を、期間ごとの費用は「費用の目安」をご覧ください。
一年中行けますか? 気候はどうですか?
一年中行けます。フィリピンの気温は一年を通して27〜30度ほどで、日本の8月のような暑さです。乾季と雨季があり、雨季は短い時間に強い雨が降りますが、日本の梅雨のように一日中降り続くことはほとんどありません。
山の上にあるバギオは涼しく、朝と夜は長袖が要ります。日本の大学の春休みと夏休みは、どの学校も日本人の留学生が増えます。
女性一人でも大丈夫ですか?
大丈夫です。一人で留学する女性は多く、寮の出入りは学校が管理しています。女性だけの校舎や階がある学校もあります。
夜に一人で歩かない、貴重品を人に見せないといった基本を守れば、必要以上に心配することはありません。治安で気をつけたいことは「フィリピン留学の準備と安全」にまとめています。
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