
3D Academyに留学中のH.Sさん
夢の実現のために頑張る女性
H.Sさん。静岡出身の27歳の女性。地元静岡で7年間の事務職を経て、仕事を退職。やりたかったことを実現させるために、セブ島で3カ月勉強したあとワーキングホリデーの予定がある。彼女は何を思っていま、セブ島で勉強をしているのか。
高校卒業後、就職しごく普通の生活を送っていた彼女が人生を考えるようになったのは、つい2,3年前。働き始めて5,6年がたち仕事にも慣れてきたころ、職場の人たちと話すのは「夢」や「将来」の話。将来何をしているんだろう、そう考えたとき、彼女は自分の将来が見えてこなかった。とはいえ、やりたいことがなかったわけではなかった。
彼女にはいつかcoffee shopを開きたいという夢があった。ただ、このままの生活ではいつまでもこのままなのではないか、そういった漠然とした不安があったのだ。このまま死ねないなぁ、と思っていたとき、彼女の背中を押してくれたのは37歳の職場の上司だった。
「行っちゃいなよ。」
その一言におされた彼女は、自分の夢を実現させようと動き出す。お金をためて、会社を退職後、まずは英語を勉強するべくフィリピンのここ、セブ島にやってきたのだ。彼女がここを選んだのは、友人を訪ねて一度遊びにきたことがあったからだった。実際にセブ島での留学をしてみて、「値段」「マンツーマンの授業スタイル」「物価が安い」というポイントに満足しているようだ。他の国の語学学校と比べて、圧倒的に授業時間が多いことで有名なフィリピン留学だが、彼女は授業時間を5時間にして残りを自習にあてる、といった自身にあったスタイルで勉強を進めている。
「ここでの勉強を終えたら、ワーキングホリデーを利用してバリスタの資格を得るべく勉強しながら資金をためて、coffee shopを開きたい。」そう話す彼女の顔は本当に輝いている。
どうしてそんなに明るく頑張れるのか、生きる上で大事にしている考え方を最後に聞いてみた。「悪いことを考え続けると負の連鎖」そう彼女は答えてくれた。昔から、周りの人の影響で読んでいた前向きな考え方を教えてくれる本でみについた考え方。この考え方で一歩踏み出した彼女の勢いが止まらない様子に、夢がかなったときはぜひ彼女のコーヒーを飲ませてもらおうとひそかに思った。

3D Academyに留学中のH大田さん
アクティブに動き回る大学生
大田惇登さん。21歳、福岡県の大学生。大学を一年休学して、セブ島で4か月留学をしている。次の4月には復学して4年生から始めるらしい。フィリピン留学のあとはどこかほかの外国に行く人が多い中、彼はなぜ日本に帰るのか。
彼が初めて留学をしたのは、高校生の時。オーストラリアに二週間滞在した。そのあとも、大学生になっても1年生の時にタイに1人で旅行。インドを友人と訪れたこともあった。そんな彼は3年生を終えた後、ワーキングホリデーをオーストラリアでするために1年間の休学を選択した。そのため、ここセブ島にくるまえに彼は半年間オーストラリアでワーキングホリデーをしていたのだった。しかし、彼の半年は思うようにいかなかったようだ。
英語が全くできなかった彼は、日本料理屋で仕事を見つけた。しかし、英語ができなかったうえに、英語を使わない環境に身を置いてしまったことで、なおさら話せなくなってしまったのだった。自分は何をやっているんだ、と目的をも見失ってしまった彼は、その状況を打破するために「フィリピン留学」を決意した。
彼がなぜ「フィリピン留学」を選んだのかというと、一番はコストパフォーマンスであった。短い期間で、安く結果を出すことができる。またオーストラリアでワーキングホリデーをしている人の中には、フィリピン留学を経てきている人も多く、効果があることは分かっていた、というのも大きい。
1年間の休学期間も次の3月で終わり、復学をする大田さん。将来何をするのかを聞いてみるも、今は言えないそうだ。粘ってみたが、英語を使う仕事であることは分かったものの、詳しくは秘密とのこと。「自分にウソをつかない。正直になる。」をモットーにやりたいことはやって、やった分失敗もあり学んだことも多い彼なら、有言実行でこれからも自分に正直に、そして夢にも正直にぶつかっていく気がする。
最後に、フィリピン留学を考えている人に一言お願いした。
「お金と時間があるならば挑戦したほうがいい。」
ワーキングホリデーの資金を稼いで、休学をして時間をつくった大田さんらしいアドバイスだと思った。

フィリピン留学経験後、挑戦する勇気をもらった
インタビューを終えて
2人を含めて、フィリピンで出会った人の共通点は「ポジティブである」ということ。みんなが、自分の夢を持っていて、それを自分の口で楽しそうに語っている。日本では、就職してしまうと自分の将来が限定的になってしまうような気がする。仕事は自分の生きるために必要不可欠で、無職になること・肩書をなくすことに異常な不安感を覚える。それはきっと私だけではないと思う。
私は、やりたいことをやれるだけのチャンスが皆に平等に与えられているとは思わないが、やりたいことを追いかけるかどうかはみんなが平等に決められると思っている。やりたいことを仕事にしている人もいるから一概にはいえないが、日々の仕事に追われても自分のやりたいことを見失わずに生きたい、そう強く思うきっかけになるインタビューであった。
2人との出会いにも感謝して、私も自分の夢・生き方を自分の言葉で語れる人になりたいと思った。